竹トンボ

幼いころ、父から竹トンボの作り方を教わった。実家の本堂脇に自生する竹を切って、割って、裂いて、薄く削って、穴を開けて。うまく飛ばなくて悔しくて、何度も削ると小刀が切れなくなるので、無理してチカラをいれたりするのでザックリ指を切るのもこの頃で、小刀の刃を研ぐ事を知ったのも1つの事柄から広がり、そしてはじまるものですね。

気になったのはトンボの羽根の形。

野生のトンボは平たい構造なのに、竹トンボは飛行機の羽根のような構造なのか?

そもそも4枚羽根で前後左右。しかも空中で停止し続けることができるのは不思議で不思議で。

写真のオモチャは知人にいただいたマルチコプター。ドローンと言うほうがわかりやすいですね。

低価格の機体はgpsなどの装置は無く、純粋に手元の操作に応じて動いてくれます。善きにつけ悪しきにつけです。

良い面は操作そのままに動く事、悪い点はじーっとしていないこと。そもそも羽根の大きさや重さの関係で、わずかな風にも影響をモロに受け、とてもではないですが外で飛ばすことは難です。その代わり風に流された分だけ風上に進むように操作すれば良いと思えば、サニアラズ。

風の流れは常に変化し続けているのに見えないから観じることはないだけで、ヒラヒラと流されて行きます。本来補助してくれる高度についても対応できずにはげしく上下したりするので、それに合わせて操作もくわえます。

竹トンボも同じように流されて行きますが、2本の羽根が空気を押し下げ。イヤ、粘りのある空気、んーっと少し固まったヨーグルトをかき切るように進むのをイメージしていたままに、今ドローンの4枚ローターが空気を押し下げるのをわかりやすく観じることができます。

幼いころ、見えない空気が見えるようになるのを紙飛行機とは別の視線で観じることができるのが、オモチャのドローンです。

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