硬さ

地下4メートルの底に掘削刃をぶつける。

直径10センチで4メートル

その中には本堂に降った雨を貯めた桶から水を流し込む。

書籍には田より粘土質の土を溶いてネバり気のある水を注入することで内壁を保護する旨が書かれていますが

この地区は 富士山の火山灰が堆積した関東ローム層ですので、水だけ入れても常にねば水同様になります。

しばらく掘り進めれば砂の層、その時は 今まで堀り出したローム層の土を溶かして活用します。

本日のお題の 硬さ についてですが、機械では味わえない地下4メートルの底のお話しです。

私たち普段手にする土は、地表の柔らかにほぐされた状態。または落ち葉が堆積してまもない土、庭でスコップを使うとサクッと掘れるイメージですが

地下の土はそうではありません。永年固められ雨の水分は土の隙間に、より細かな土を運び続けることで、土壌の密度をより高めます。水分が抜けた後はそれは見事に緻密な層が出来上がる。

例えば雪が降り積もって表層の柔らかさも積もり深くなるに従い硬さも重さも増して来る。

土は堆積を続けると石になるほどに固まっていきます。

そんな4メートル下の土でも十分に硬い。

今回は ドリルなどでねじるように削るのではなく、打ち抜き という方法ですので、純粋に叩き、鉄の刃で少しずつ砕きながら進めていきます。

砕かれた土は水の力で細かく筒の中で攪拌され、その土と水を掻き出しながら掘り進める

ひどく原始的でもあり、安全面ではこれ以上ないほどに安全な工法です。

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