春夏秋冬

季節が巡りますが、夏が飛び抜けて刺激的に感じるからか、秋が優しく思えます。

とても過ごしやすくまさに快適そのもので、ゆっくりお散歩にはまさに最高!学びを深めるにも新たに始めるにも心地よく進める事ができます。

 昨年12月より始まった厚木12支御朱印巡り。個々に地域に根ざした寺院はさまざまな特徴を持ち観光寺とは違う深さがあります。深く味わう事なく通常の観光寺のように素通りするのも方法ですが、ゆっくり味わう方法をご紹介します。

 地の利を活かした造りになっています。山に抱かれた寺院。平地にある寺院線路横の寺院。広大な敷地を持つ寺院 小さくコンパクトな寺院まさに様々です。

 そもそもその地に作られた由縁が必ずあります。深い山奥から移動してきた寺院。地を鎮める為の寺院。成長を願い建てられた寺院。学びの為の寺院。 

 本尊様が様々です。お釈迦さまばかりのではありません。むしろ様々に変化(へんげ)した観音様がお宿りになられています。この場所にこのご本尊様でなければならない理由が必ずあります。じっくり手を合わせご本尊様とお話ししてください。私たちの数倍いや数十倍の年月を重ね鎮座なされておられます。

 本堂の造りが違う。当時の大型建造物です。技術のすいを結集して 時代を乗り越えて現存しています。高温多湿で世界的に見ても過酷な気候に合わせて長く保つように随所に工夫がされています。木造ばかりのではなく 鉄骨作りで耐火性に特化した寺院もあり、多くの寺院は関東大震災を経験済みで耐震性を備え、中には免震機能が発揮された跡を見ることもできます。

 宗派が違う。

 住職が違います。びっくりするぐらい忙しい住職や、副業を務めあげて、ゆっくり人生を味わうように過ごしておられる住職や、まさに現役バリバリに地域に貢献している住職や、実際に副業の為に留守がちな住職もおられます。しかし、檀信徒専用と思われている寺院を開き、来寺を歓迎なされている住職ばかりです。

逆に同一の面もあります。

 通常お寺は、土日に法要が多く平日は時間に余裕ががあります。その時間を見通して巡ると良きご縁に出会えると思います。

 多くの先人が眠っている。墓地にはその地を愛しその寺院を愛し、人生を生ききった先輩方がお休みになられています。私もやがてこの身体を返す時が来る。その身体を使える今を大切にしなさいよと、諭す声を聴き感じてほしい。書籍を書く人はその道の先輩ですが、見たことがなくとも人生の先輩が書籍以上の情熱を持って応援しています。

ご本尊様はその声を代弁してその寺院の鎮座されています。

お彼岸です。先祖の徳を偲んで あなたも歩き出しませんか?

夏毛?冬毛?

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