手出しは無用

パンクの修理を始めたお兄ちゃんには、アドバイス要員として立ち会います。

ガッチリ骨で受け止めるほど刃物を入れてしまった右手には、養生が欠かせないので、保護紙で包みます。

ここまで保護していないと、つい手伝ってしまうデス。

タイヤを外し、チューブを取り出し空気の抜ける穴の確認。なんと以前修理した箇所から漏れていました。ならば 貼り付けたはずのパッチが剥がれるか?

なんとさらりと剥がれ、剥がれた理由でもある、チューブへしっかりヤスリがけ。

専用ノリを塗りこんで5分乾燥後パッチを貼り付けしっかり圧縮。したはずなのにまさかの剥離。 理由は過去のノリが不具合だったらしいが、先ほどのパッチが見事に剥がしてくれたのですこぶるキレイ、そこに再度ノリを塗り5分放置して完全乾燥してからパッチを圧着。

空気を入れて漏れ無しを確認してから、タイヤにチューブを戻します、

戻す時にチューブを挟んでしまい傷つけてしまったのを気づかず修理完了のはずが空気が抜ける。

振り出しに戻って分解取り出し、穴特定、ヤスリ、ノリ、乾燥、パッチ貼り付け 圧着。空気入れて確認。問題ないことを確認チューブを戻す。

戻す作業の最中に傷をつけてしまったのを気づかずに組み付け完了。空気を入れると漏れている。

さあ3度目の分解。今度は手順を熟知したのか、脅威的な速度で分解、特定 貼り付け、慎重にチューブを戻す。

1日に3回も脱着を行うと、上手になります。

言葉ではわからない、自分の手で実感しないと習得できないことを、見守る。


私たちのご先祖様は、私たちが繰り広げる失敗の数々を優しく見守っているのかと思う。

やがて私も上にいく番が来る。来る前に、伝える事ができる事は伝えておきたい。

そして諦める事なく、同じことでも繰り返し、繰り返し、繰り返すのを温かく見守ることが大切と

右手の指に教えていただきました。

やらせてみる。経験を積ませて差し上げるのも 役と心得る。

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