こころ1

現在すっかりとまっておりますが、平成18年度寺報創刊号を 記してみます。内容は当時のものです。

1 お経に親しむ 般若心経
2 タオル人形の協力
3 梅湯(ばいとう)のおもてなし
4 写経の効能

の4話です。

長谷寺 寺報 創刊号

長谷寺 寺報 創刊号

主記事は お経に親しんでもらいたいという思いから、般若心経の内容ですね。

今、読み返せば、補正したい箇所も多数あるもので、般若心経は大般若波羅蜜多心経600冊の真髄を説いた、276文字となる所が、紙面文字数の関係からか、すっぱり抜け落ちております。

長谷寺には大般若経600冊が現存し保管してあります。この経4月の大般若祈祷会にのみ使用し、残念ながらそれ以外では一般公開しておりません。 600冊。中国で編纂されましたので、すべて漢文で記されており、般若心経も同様に漢文で記されています。

詳細は専門の教授先生の精査資料が各所にございますので、各位研究していただき、結果を長谷寺に教えてくださるとなおおありがたいものであります。簡潔でわかりやすい経典ですので、長谷寺の写経会にはこの経典を使用しております。玄奘三蔵法師。玄奘老師は 中国からインドに出向き17年間にわたる行の最中、経典を書写し中国に持ち帰り、翻訳を重ね、中国での言語、漢文に記しなおされた経典です。

現代ですと、時代ごとの記述や、地域での写真など、自宅に居ながら、研鑽できます。お釈迦さまが言いたかったことを「なるほど!」と実感できるよう、般若心経を多方面から学びいただければ幸いです。

道元禅師様は、私達をとりまくすべての品々に仏の智慧が宿っていると諭します。お釈迦様が言いたかったこと。そこに在る物、そこで行われた事象はすべてご縁、理由があるのだから、素直に観じる。受け止める。この事をあらためて観音様の言葉でわかりやすく解説しているのが、大きな魅力でもあります。

ありのままの現象「なるほどね」とご自分の言葉で実感、納得できれば、不安や悩みをほぐす糸口をつかむことになります。すべてがご縁でむすばれている。この当たり前が般若心経の言いたい事として、本日は修めます。


 

 

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