静寂禅

リモートとして、自宅での作業が定着された方も多くおられるのではないでしょうか? 築20年4人家族用の貸家建物に5人で常駐していると、暖房している居間に全員が集まることになります。全員います。勉強している人、リモートで会議をしている人、こうしてパソコンを打っている人。作業が増えているのか、より緻密に物事をみるようになったのか、時間をかけてひとつひとつをこなすことが増えている気がします。

テレビの権威が格段に下がり、パソコンのモニターとして、作動している時間が定着しています。、

ほぼ密接するように別々の作業をしていると、隣の作業が気になるものですが、そんな時に善きアイテムがあります。ノイズキャンセルという考え方です。数年前はとても高価な機能でしたが、最近は低価格化が進み普及モデルにさえ装備されている製品が増えてきました。

密閉式のヘッドホンは そもそも、雑音の侵入が極端に少なく、そこに、ノイズのキャンセル機能がついていると、ほぼ無音を体験できます。

私は、無線式のイヤホンを使っているのですが、これまた、初めて使った時には驚きました。

スイッチを入れた瞬間、雑音にボリュームがあるかの如く、ぎゅーんと 音量を絞るように、

あとは無音に限りなく近くなり、自分では感じていなかった疲れが一気に噴き出すように

熟睡もードに突入です。静けさがこんなに心地良いとは、体験してみないとわからないものです。

しばらくつかっていると、これまた、心を整えるにはもってこいです。

携帯電話から音楽を流せば、キレイに聞こえてきますし、

音楽をながさなければそれこそ、静穏です。

そのまま、椅子にすわったまま、背筋を伸ばして坐ってみましょう。

目をつむった途端、スポーンと、ツボにでもはいったように

独りになれます。目をひらけば、いつもの居間です。

家族がいても、自分の世界にすとーん。

なんと気持ちのよいことでしょう。肩に力がはいっていた?首に意識を集中させると、自分から答えが返ってきます。「まあ、いろいろ詰めすぎだしねー」と。左手の薬指のしびれは最近感じていないことに、あらためて気づいたり、老眼が進んで、目を酷使しているからこそ、目をつむると、自分の世界に。

大きく息を吐いてみる。吐きすぎると、苦しくもなれるので、よいかげんで、吐くのをやめれば、自動で空気が入ってくる。そのまま多く入れ続ければ、意外と入るなぁ。なんて考えながら、ゆっくり何度もくりかえす。肺の空気がほぼ全部入れ替わったのを感じて、ゆっくりとした呼吸に移行すれば、心が穏やかになっていることに気付くもので、そこまでやらないと、実感できないほど、追い詰められていたりすることもしばしば。

全身に酸素がいきわたるのを感じて、胸を張る。張るというのは、50歳を過ぎて視力低下で、パソコンのモニターの近くで見ることが定着してしまったのが要因。いや、背筋が落ちたからかもしれない。胸を張る。張るというよりも、重たい頭を首筋で真っ直ぐ受け止める。そのまま背骨で重さを受け止めれば、腰骨が素直に受け止めてくれるから、なんの負荷もなく、坐ることができます。もちろん足を組むことをおすすめしますが、居間で今は、目をつむって自分の時間を楽しむ時間。

きもちよく坐りましょう。外の寒さもわすれて、ゆったり。コレ、横になっていたら、即寝落ちです。寝落ちも大切ですが、心を整えるには、しばらくの間、坐り続けることがなによりのご褒美で、嫌なことやら、課題やら、でてきたら、そのまま、頭の中でかってにやらせてあげること。むやみに止めなくてもOK。勝手に考えて、勝手に答えを出して勝手に納得して、かってに仕舞われて、次の課題がぽっこりでてくる。それも、そのまま、自分の中の小人さんにやらせてあげましょう。私は見守るだけでいい。

今日の一日をふりかえる。できたこと、できなかったこと、もっとこうしたらよかったかな?すべて棚卸し。明日にそなえましょう。

私物はこのタイプですが、よりよい品がきっとあります。 ご検討をおすすめします。

静寂は たからもの。

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