井戸の先輩

先日、地元の先輩と話をする機会をいただきました。

井戸の話になり近所にある東京農業大学で当日講師をなされていた頃、井戸を掘ったときの話です。

目標は100メートル。農業の大学でありその研究には安定した良質な水を必要としたので厳密です。(今ではハイテク化が進み、基礎となるのが 清水ですね)

70メートルの所で良質な水脈にあたったこと。(と言うことは長谷寺だと60メートル?)七沢の先には丹沢山系の豊富な水脈があり、層によって水質が変わる。大腸菌の検査に 常時水を汲み続け、毎月保健所に検査依頼したこと。

結果、超良質な水脈とわかり、学生さんたちが持ち帰るようになった話。

長谷でも別の場所では、人が直接入り掘り進む方法で掘削が進むも、何メートル掘っても出ない。職人達もこれは出ないのではないかと、諦めていた時、施主さんからの一言「お前らもう飽きたのか?」

こう言われたたら黙って異るわけにもいかず、再会。その場所からさらに15メートル堀進むと、突然の水量で慌てて逃げて難を逃れた話。

目標は100メートル。掘削には電動の動力を採用した模様で、その時代に二ヶ月を要した。

その二ヶ月の間に停電があって、モーターが作動しているからこそ、隙間ができて。掘削ができる。

その先端が地面の底で止まってしまえば途端に噛み込んでしまい、抜くのに動力が使えないので、手作業でベルトをわずかずつ動かし続けて抜く事ができた話。

長谷に水道水が来ていない時代の思い出を教えていただきました。

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