いまは家族がそれぞれ別の地域で暮らすことが多く、
「集まりたいけれど、移動が難しい」ということもあります。
そんなとき、オンラインでつながって法要を行うという形があります。
画面越しであっても、手を合わせる時間を共有できれば、
故人とのつながりはしっかりと感じられます。
大切なのは「同じ場所にいること」ではなく、
同じ想いを向ける時間があることです。
オンライン法要とは
オンライン法要とは、ZoomやLINEビデオ通話などでつながり、読経・焼香・合掌を一緒に行う法要のことです。
することは同じ | 違うのは「場所」だけ |
|---|---|
読経、合掌、思い出す時間 | それぞれの家から参加 |
離れていても、
故人を思う気持ちを一緒に向ける場が生まれます。
オンライン法要の準備
タイミング | 行うこと |
|---|---|
1〜2週間前 | 日程を家族と確認 |
前日 | 通話に使うツールの確認、スマホでもOK |
当日 | 手を合わせる場所を整える(仏壇がなくても大丈夫) |
整えるもの(必要な範囲で)
お位牌 または 写真
小さなお花
線香またはキャンドル
※ 揃わなければ、手を合わせるだけで十分 です。
当日の流れ(一般的なかたち)
順番 | 内容 |
|---|---|
① 開始の挨拶 | 接続の確認 |
② 読経(寺院または録音・静かな合掌でも可) | 一緒に読経して頂ければ幸いです |
③ 焼香(順番に) | 今回の供養までにあった出来事や伝えたい思いと共にいい香りを届ける |
④ 思い出や次の供養までの目標をことばにする(無理なく) | 精一杯生き切る為に目標を口にしてみる |
無理に話したり、気持ちを作る必要はありません。
喋らなくても、同じ時間を過ごしていればそれで十分です。
よくある心配と、その受け止め方
心配 | 自然な受け止め方 |
|---|---|
画面越しで失礼では? | 形より「心が向くこと」が本質 |
準備が不十分かも | 足りない ではなく いまの暮らしに合っている形 |
話せる自信がない | 無言でよい時間も立派な供養 |
できる範囲で、無理なく。
それが続く供養です。
長谷寺の考え方
長谷寺では、オンライン法要を
「離れていても、故人とのつながりを共有するための時間」
と受け取っています。
読経だけをオンラインで配信する形、
ご家族だけでの静かな法要に添う形、
家族に合った方法を丁寧に整えることができます。
機械が苦手でも問題ありません。
事前に接続のサポートもできます。
まとめ
オンライン法要は、遠方でも心を共にするための形
用意するものは 最低限でよい
形ではなく、想いを向ける時間が大切
記事を書いた人
加藤大宗
神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。
