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葬儀
keyboard_arrow_right葬儀の基礎知識

無宗教葬(式場葬)で行うときに気をつけること 

無宗教葬とは、読経や宗教儀礼を行わず、音楽・写真・手紙などを中心に故人を見送る葬儀のことです。
「自分らしい形で送りたい」「静かに見送りたい」という考えから選ばれることが増えてきました。

ただし、儀式をなくすことは自由な一方で、心の整理や別れの時間のつくり方 には少し工夫が必要です。
ここでは、無宗教葬を行うときに気をつけたい点と、気持ちが整いやすい送り方をまとめます。

無宗教葬の特徴

  • 決まった式次第がなく、内容を自由に組み立てる

  • 焼香の代わりに献花・黙祷などを行うことが多い

  • 式を「誰が進行するか」「何を象徴とするか」を自分たちで決める必要がある

無宗教葬は「何もしない葬儀」ではなく、
家族がつくる葬儀 です。

気をつけたいポイント

進行役を決めておく

宗教葬では僧侶が式を導きますが、無宗教葬では進行役(司会) が必要です。
進行役が明確だと、式に自然な流れが生まれます。

焼香の代わりとなる「象徴的な行為」を用意する

例)献花・黙祷・手紙・スライド上映・好きな音楽
「心が故人に向く時間」を大切にすると、式が“ただの集まり”になりません。

静けさの時間を意図的に入れる

言葉で何かをしなくても、
ただそばにいる時間 が、自分の気持ちを整える支えになります。

長谷寺の視点|無宗教葬という選択と“心を整える場”

長谷寺では、葬儀の形式よりも、ご家族が「納得して見送れるか」 を大切にしています。
無宗教葬を選ばれる方の中には、
「宗教色を強くしたくない」
「静かに送りたい」
というお気持ちがあることを、私たちはよく理解しています。

ただ、人は大切な人を失ったとき、
ゆっくりと心が現実に追いついていく時間 が必要です。

もし無宗教葬を選ばれた場合でも、

  • 四十九日

  • 一周忌

  • 祥月命日(命日のお参り)

  • 納骨の時間

といった節目に、お寺が静かな拠りどころ となることができます。

葬儀は「終わり」ではなく、
これからの日々を支える“はじまりの儀式”でもあります。

長谷寺は、形式を押しつけることはありません。
必要なとき、必要な分だけ、心が落ち着くお手伝いをいたします。

まとめ

  • 無宗教葬は、自由に故人らしさを表現できる葬儀

  • 進行役・象徴行為・静かな時間の3つが式の核になる

  • 葬儀だけですべてを完結させる必要はない

  • 葬儀後の心と記憶を支える場として、お寺は寄り添える

 記事を書いた人

加藤大宗

神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。

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