最近は「無宗教で葬儀を行いたい」「戒名は必要なのか」という相談が増えています。
無宗教であっても、故人を思い、形として名前を残したいと感じることは自然なことです。
ここでは、戒名・法名に「信仰の強制」を前提とせず、
無宗教の立場から考えるときの基準を整理します。
「戒名」「法名」は宗派専用のものではない
戒名・法名は、仏教的な儀式の中で用いられる名前です。
一方で、
故人の人生をどう受け止めるか
名前をどのように残したいか
家族がどのように手を合わせたいか
という点は、宗教の有無に関わりません。
つまり、戒名は 宗教的な強制ではなく、故人をどのように記憶するかの方法のひとつ と捉えることができます。
無宗教の場合に戒名・法名をつける意味
役割 | 内容 |
|---|---|
人生を言葉としてまとめる | その人が何を大切に生きてきたかを、短い言葉に込められる |
家族にとっての「心のよりどころ」になる | 形があると、気持ちが整理されやすい |
戒名は信仰を強要するものではなく、
「その人をどう受け止め続けるか」を形にするための方法 とも言えます。
長谷寺としての立場
長谷寺では、戒名は 「その人の生き方を文字に表現するもの」 と考えます。
信仰を持っていない方に対しても、
どんな人だったか
何を大切にしていたか
家族はどのように思い続けたいか
という対話を大切にしながら名前を整えます。
「宗教を選ぶ」ことではなく、
「その人を大切にする形を選ぶ」ことが中心です。
まとめ
無宗教でも戒名・法名をつけることはできる
戒名は信仰の強制ではなく、故人を受け止め続けるための名前
難しい言葉を使う必要はなく、その人らしさを短い言葉にまとめることが大切
長谷寺では、信仰の有無に関わらず、生き方や願いを大切にした戒名を授けている
記事を書いた人
加藤大宗
神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。
