死亡後の医療費・保険金請求のすすめ方
亡くなる直前の治療や入院にかかった医療費は、あとから精算されることがあります。
また、生命保険や医療保険に加入していた場合は、遺族が 保険金を請求できる可能性 があります。
ここでは、必要な書類と手続きの流れを整理し、落ち着いて進められるようにまとめます。
亡くなったときの医療費について
医療費の精算
入院・通院中に亡くなった場合、未払い分の医療費 や 差額ベッド代 などを精算します。
支払いの際に受け取るもの
領収書
診療明細書
これらは、後の「高額療養費制度」や「医療費控除」に使えるため保管しておきます。
高額療養費制度の利用(必要な場合)
医療費が高額になった場合、
自己負担額が上限を超えた分が 払い戻しされる制度 です。
申請先
加入していた健康保険(協会けんぽ・組合・市区町村)
必要書類
領収書
高額療養費支給申請書
本人または遺族の口座情報
(参考:厚生労働省「高額療養費制度」
https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E9%AB%98%E9%A1%8D%E7%99%82%E9%A4%8A%E8%B2%BB%E5%88%B6%E5%BA%A6&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=)
生命保険・医療保険の保険金請求
まず最初にやること
故人が加入していた保険会社を確認します。
確認方法
保険証券
通帳の引き落とし履歴
郵便物
家族が把握していない場合 → 生命保険協会の「契約照会制度」 が利用可能
生命保険協会「契約照会制度」
https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/
保険金請求の流れ
保険会社に連絡し「死亡保険金の請求をしたい」と伝える
必要書類が郵送される
書類を記入し、必要書類を添付
審査 → 指定口座に振り込み
主に必要となる書類
書類 | どこでもらうか |
|---|---|
死亡診断書または死亡届のコピー | 医療機関 / 役所 |
保険金請求書 | 保険会社から郵送 |
保険証券 | 手元の書類 |
受取人の本人確認書類・口座情報 | 本人準備 |
※死亡診断書は 複数枚 発行してもらうと安心です。
医療保険・生命保険でよくある誤解
誤解 | 正しい情報 |
|---|---|
病院が保険金を手続きしてくれる | 手続きは家族(受取人)が行う |
死亡後すぐに請求しなければならない | 多くは 請求期限2〜3年(保険会社により異なる) |
保険証券がないと請求できない | 契約照会で確認できる |
「分からないから進められない」ではなく、
まず保険会社に電話すること が第一歩です。
まとめ
亡くなる前後の医療費は 領収書と明細を保管
医療費が高額なら 高額療養費制度 の対象になる可能性がある
生命保険・医療保険は 保険会社へ連絡するだけで請求手続きがスタート
保険証券がない場合は 契約照会制度が使える
手続きは、葬儀後・四十九日後に落ち着いて進めても問題ない
焦らなくて大丈夫です。
「何を用意すればいいですか」と保険会社に聞くだけで十分です。
記事を書いた人
加藤大宗
神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。
