「実家に仏壇がない」「家族が遠方で集まりにくい」「自宅でお位牌を守ることが難しい」
こうした事情から、お位牌をお寺に預けるという選択をされる方が増えています。
お位牌は「家で置かなければならないもの」ではありません。
供養は、形よりも、思いを続けられる状態であることが大切です。
ここでは、お位牌をお寺に預ける形である預位牌(あずけいはい)について整理します。
預位牌とは
預位牌とは、お位牌をお寺にて安置し、寺院が読経・供養を続けていく形をいいます。
置き場所 | 管理 | 供養の方法 |
|---|---|---|
寺院(位牌堂・本堂・会館など) | 寺が責任を持って管理 | 法要・お経・年回忌で読み上げ供養 |
お位牌が家にあるかどうかは「供養の質」とは関係がありません。
大切なのは、故人を思い続ける時間が保たれることです。
なぜ預位牌という形が選ばれるのか
理由 | 説明 |
|---|---|
自宅に仏壇・置き場所がない | 現代の住環境に合わせた形 |
家族が遠方・単身・共働き | 「無理なく続けられること」が供養につながる |
継承者がいない / 墓じまいを考えている | 供養の継続性を寺院が支える |
心が落ち着く「場所」がほしい | 寺が拠り所になる |
供養は、「どう置くか」ではなく、
「思いが続く形かどうか」で決めてよいものです。
預位牌の流れ
タイミング | 行うこと |
|---|---|
相談 | 家族の状況・希望を共有する |
本位牌の準備 | 戒名または俗名・生前の言葉を整える |
安置・読経 | 寺院にて安置し、供養を継続していく |
四十九日・一周忌・三回忌など、
法要の際にはお位牌を読み上げ、故人を丁寧に受け止めます。
時期に厳密な決まりはありません。
まとめ
お位牌は、家に置けなくてもよい
お寺に預ける「預位牌」は、供養を続ける一つの形
名字・戒名・俗名のどれで記してもよい(続けやすさが大切)
預位牌は「手を合わせる場所を寺院に置く」という選択
記事を書いた人
加藤大宗
神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。
