口座・クレジット・公共料金の解約手続きの順番
葬儀が終わると、故人名義の「口座」「クレジットカード」「公共料金」などを整理する必要があります。ただし、順番を間違えると手続きが複雑になったり、相続の際にトラブルになることがあります。
ここでは、混乱せず進めるための 正しい順番と注意点 をまとめます。
まず知っておきたいこと
銀行口座は、死亡が確認されると 凍結(出金が停止) されます。
これは、相続財産を勝手に動かせなくするための法律上の仕組みです。
そのため、口座から引き落とされている 公共料金や税金、家賃などの継続支払いの扱い を先に整理しておく必要があります。
手続きの順番
1. 口座からの「自動引き落とし」を確認する
口座を止める前に、何が引き落とされているかを把握します。
例
電気・ガス・水道料金
携帯電話・インターネット
NHK受信料
生命保険・医療保険
家賃・管理費
地方税や固定資産税
通帳・ネットバンク・届いた郵便物を見ながら、引き落とし一覧をメモしておくと全体が整理しやすくなります。
2. 公共料金・通信サービスの名義変更または解約
公共料金は、口座が止まる前に手続きします。
項目 | 手続き内容 | どこに連絡するか |
|---|---|---|
電気・ガス・水道 | 名義変更 or 解約 | 各社カスタマーセンター |
固定電話・インターネット | 名義変更 or 解約 | 契約会社 |
携帯電話 | 解約 or 継続利用なら名義変更 | 各キャリア窓口 |
NHK | 解約 or 名義変更 | NHKふれあいセンター |
故人の家に住み続ける場合は 名義変更、住まない場合は 解約 が基本です。
3. クレジットカードの停止・解約
クレジットカードは カード会社へ電話一本 で停止できます。
ポイント
引き落としが止まると公共料金が未払いになる場合があるため
→ 必ず「口座引き落としの移し替え後」に解約します。解約時に、故人のポイントや電子マネーがある場合は消滅するものがあります。
言い方
「家族が亡くなりました。カードの解約手続きについて教えてください。」
4. 銀行口座の手続き(凍結 → 相続へ)
銀行口座は 最後に手続きする と覚えておけば大丈夫です。
銀行で行うこと
死亡の届出
残高証明の取得
相続手続き(相続人同意後)
必要書類
死亡診断書または除籍謄本
相続人が確認できる戸籍
印鑑証明 など
相続手続きは 四十九日後〜 から始めても問題ありません。
よくあるトラブルと防ぎ方
よくあること | 防ぐ方法 |
|---|---|
口座を先に止めてしまい、公共料金が未払いになる | 必ず「引き落とし内容の確認 → 公共料金の手続き → 口座手続き」の順番で |
クレジットカードだけ先に解約してしまう | 解約前に「そのカードで支払い中の契約」を確認 |
何を終えたか分からなくなる | ノート・スマホメモに「完了日」を書いておくと安心 |
まとめ
口座の凍結前に 引き落としされているものを確認する
公共料金と通信サービスは、名義変更 or 解約を先に行う
クレジットカードは、移行手続きが終わってから解約
銀行口座の手続きは 最後で良い
焦らず、一つずつ進めれば大丈夫です。
わからない時は、窓口に「どう進めればいいか教えてください」と伝えれば案内してもらえます。
記事を書いた人
加藤大宗
神奈川県厚木市・蓬莱山長谷寺 僧侶。永平寺東京別院で修行を積み、慶應義塾大学を卒業後、葬儀・法事・供養などの仏事に携わる。 現在は慶應義塾大学大学院にて産業心理学の勉強中。仏教や供養に関する知識を分かりやすくお伝えする記事を執筆しています。
