説入大火 火不能焼 由是菩薩威神力故

人間の生命と 共にある「内なる煩悩」
煩悩とは 身心を悩ます 欲望のこと
人間は一人ひとり、この世に生きる上で、宿命というものを持たされている。
宿命とは、命にやどる もの。
やどる もの とは 過去世での行為が因となって生じる結果
それが いのち に やどる
いのち とは この世に 肉体をもって 生まれてきた こと
人生のあらゆる悩みは 肉体と共に生きる 宿命の中から生まれている。
例えば 人間の 生命を 二つに分けるとするならば
1つは 動物で 肉体とよばれ、骨や筋肉や目や鼻や口など
一つは 精神面 で感情や 欲望や 煩悩につながっている。
人間の心は 常に 欲望に左右され、
欲望が満たされる時
心は快感によって 喜び
欲望が満たされないと
こころは 「苦」に傾き 怒りや 悲しみが表れてくる。
ご存じのように 肉体と感情は常に一体です。
欲を 低い我欲 とするならば
真の 理性とは 生死の次元を超えた 純粋なものを 精(せい)といい
神へ成長するので 精神と呼ばれる。
成長する前は 欲に振り回されて まだ魂の目は開かず
欲望の価値観に振り回されるから 苦悩や不幸が生まれ
理性ではコントロール効かない状態が
煩悩の火に身を焼かれる という状態
もし人が、魂の目を開き、智慧に目覚めれば、 たとえ煩悩の火が激しく燃えさかろうとも、それに振り回されることはなくなる。
説入大火 火不能焼 由是菩薩威神力故